師走がすぐそこまでやってきています。
もう年賀状の作成を始めた方もいらっしゃるかもしれませんね。
来月のクラフトパーティーでは
お正月に使う干支のお箸袋を作ります。
スタンプと王朝継ぎ紙風デザインをコラボしてみました。
王朝継ぎ紙とは平安時代に始まった和紙工芸。
平たく言えばちぎった和紙のパッチワークのようなものです。
和食のお品書きなどで、デザインの一つとして印刷されたものなら
身近に目にする機会も多いのではないでしょうか。
白く見える紙ですが、良く見ると微妙な色で刷られた模様は木版画。
手をかけて作った紙を一枚一枚型紙に合わせてちぎり、貼り合わせているので
重なった部分の質感などなんとも言えない美しさと風格があります。
ちなみに写真は筆者が初めて作った継ぎ紙ですのであまり風格はありませんが
こういうものですというご参考までに。。。
白河天皇の妃の一人であった藤原道子(承香殿女御)とか。
夫婦と言えど別居が普通であった当時、天皇の来訪を待ちながら紙を染めたり箔で飾り、
それらを継いだものに文をしたため、使いの者に持たせていたようです。
夫婦間の通信がこんなに美しい紙で行われていたなんて、なんて優雅なんでしょう~
継ぎ紙だけでも美しいのですが、それに達筆な毛筆で文字の書かれた様は、
まさに完成された美の世界。
紙の継いである所に文字を書くという決まりもあるそうです。
道子が白河天皇の六十の賀の祝いに贈った『本願寺本三十六人家集』は国宝に指定され、
現代における王朝継ぎ紙研究の拠り所となっています。
「和紙で作る干支のお箸袋」
東京・六本木とつくばの両会場で開催を予定しております。
ご参加頂いた皆さまに干支のスタンプお土産付きです!
日程は現在調整中、決まり次第、HPとブログでお知らせいたします。
皆さまのお越しをお待ちしております。